大阪市西区新町と神戸六甲道のトータルビューティーサロン「ANDONA」がお送りするブログ

免疫ビタミン「LPS」ってなぁに??

近年、美容業界で注目されている「LPS」
ヨーグルトやサプリをはじめ、食品や化粧品の成分として紹介されることも増えてきています。
一体、何のことかご存じでしょうか?

「LPS」がどんな成分なのか、どんな働きをするものなのか、知ってみるといいことがたくさんあるんです!

「LPS」=「リポサッカライド」の略称です。
グラム陰性細菌の成分で、グラム陰性細菌の細胞壁の外側にぎっしりと埋め込まれたような形態で存在しています。
日本語で「糖脂質」または「リポ多糖」といわれています。
糖質部分は水溶性、脂質部分は油溶性という特性があり、両方に溶けるといわれています。

※「グラム陰性細菌」とは?
細菌を分類するための方法で、グラム染色で染まらない細菌のこと

  • カラダとお肌の「免疫」に大きく関わっている!
  • ◆LPSを摂取するには?
  • ◆スキンケアにもイイ!

1.カラダとお肌の「免疫」に大きく関わっている!

体内に入っても毒性がなく安全な物質であるといわれており、腸内や皮膚の細胞にはLPSがあることは普通の状態で、不足すると免疫が低下します。
腸内環境の善玉菌と似ていますね!
免疫が低下すると、花粉症などのアレルギーやインフルエンザなどの感染症に繋がってしまうのです。
また、LPSは、動脈硬化の予防やアルツハイマー型認知症の予防にも関わっている可能性があると言われており、研究が進められています。

2.LPSを摂取するには?

細菌由来のLPSは、穀類、野菜、海藻などに多くついており、食べ物を通じて自然に摂取することができます。
特に、玄米とめかぶは、LPSが豊富だと言われでいます。
また、漢方薬に多く含まれており、体質改善や滋養強壮、免疫賦活などに用いられる理由がよくわかります。

3.スキンケアにもイイ!

外からの刺激を直接受ける「皮膚」には、恒常性を保つための「免疫」が備わっています。
皮膚の組織には、様々な種類の細胞がありますが、どの細胞も免疫システムを備えており、肌の健康を維持しています。

LPSは、ターンオーバーを促し、正常に整え、お肌を美しく健康的に保つ役割を担っており、傷口から体内に侵入しようとする細菌を排除し、体内や皮膚の免疫力を上げて、守るのです。

また、LPSの働きは、線維芽細胞の増殖、ヒアルロン酸やエラスチンの合成力を高めることがわかっています。

皮膚にハリ、弾力をもたらすヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンは線維芽細胞で作られており、肌の弾力を取り戻すには、真皮の線維芽細胞を増やし、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などを作るチカラを、自分の内から高めておく必要があるのです!

4.肌荒れや炎症を起こしやすいお肌の方にオススメ!

LPSは傷を治したり、炎症を抑える作用が報告されており、花粉症やアレルギー疾患のある方の治療にも積極的に使用されています。
赤く荒れているお肌や炎症を伴う痒みなど、その根源には「免疫低下」があり、炎症を抑える作用と免疫を高める作用でお肌のトラブルにアプローチできるのです。
LPS配合の美容液についてはこちらの記事をご覧ください。リアボーテクレアスキンシリーズ ヒト羊水細胞培養液入り美容液「プラセンタセル」の効果とは?どんな肌質の方におすすめか?

5.「育毛」にも効果あり!

「育毛」に関わる大切なポイントは、血流とホルモンバランスを整えることです。
LPSには、血流改善を促進する働きがあることもわかってきています。
例えば、頭皮の血流が悪くなると、毛根にある髪の毛を作る細胞(毛母細胞)たちに栄養や酸素が届かず、髪の毛を作ることを休んでしまったり、最終的には作らなくなってしまいます。
また、加齢とともに毛細血管が劣化していくことも、血流を低下させる要因でもあります。
LPSを摂取すると、毛細血管が増え、血流が改善・促進されることがわかっており、体質改善だけでなく、育毛効果も期待できるといわれています。

このように、「LPS」は、身体とお肌にたくさんの「イイコト」をもたらしてくれる素晴らしい成分なのです。
食品や化粧品などを選ぶ時に、「LPSが配合されているか」をひとつの“ものさし”にしてみるのもいいかもしれないですね。