大阪市西区新町と神戸六甲道のトータルビューティーサロン「ANDONA」がお送りするブログ

日焼け止めの賢い選び方と正しい使い方

日中日差しが強い時間帯も増えて、そろそろ紫外線が気になってきたという方も多いと思います。
紫外線対策の基本ともいえる、日焼け止め。
皆さんはどのように選び、使用していますか?
日焼け止めについて詳しく解説していきます。

  • 紫外線とは
  • UV-AとUV-Bとの違い
  • 日焼け止めの賢い選び方-紫外線吸収剤と散乱剤
  • 日焼け止めの賢い選び方-SPFとPA
  • 日焼け止めを正しく使おう

1.紫外線とは

私たちは日々太陽からの光を受けて過ごしています。
太陽からの日射は、波長によって赤外線、可視光線、紫外線に分けられます。
波長が長いものから赤外線、可視光線、紫外線となります。

赤外線はテレビのリモコンや熱源器具などに幅広く使用されています。

可視光線はその名の通り人の目でも見える光で、人間が色を見ることができるのは、可視光線がものにあたって反射したり吸収したりされるからです。

紫外線は地球に到達する太陽光線の中でも、波長が短くエネルギーの高い光です。
波長によってA波、B波、C波にわかれます。
紫外線はお肌にダメージを与え、肌老化の8割は光老化が原因と言われます。

2.UV-AとUV-Bとの違い

A波、B波、C波のうちC波はオゾン層によって遮られ、ほとんど地球上には届きません。

A波は地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占めます。
B波ほどのエネルギーはないのですが、紫外線の中でも波長が長く雲や、家や車の窓ガラスも通過して肌に到達するため、「生活紫外線」とも呼ばれます。
A波を浴びると、お肌はじんわりと黒くなり、サンタンという状態になります。
お肌への影響としては、コラーゲン等を生み出す細胞を傷つけるため、お肌が弾力を失ってシワやたるみの原因となります。

B波は波長が短く、主に屋外での主な日焼けの原因となるため「レジャー紫外線」とも呼ばれます。
メラニンを作らせてシミの原因となったり、お肌が赤く炎症してサンバーンという症状を引き起こします。
日焼けは軽く見られがちですが、サンバーンは軽度のやけどであることに間違いありません。
お肌への影響としては、赤みを帯びた日焼け、シミ、そばかすを引き起こします。

3.日焼け止めの賢い選び方-紫外線吸収剤と散乱剤

特にお肌が敏感な方に知っていただきたいのが、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤についてです。

紫外線吸収剤は、お肌の表面で紫外線を吸収して化学反応を起こすことで紫外線を防ぎます。
散乱剤よりも塗り心地がよく紫外線防止効果は高いのですが、肌質によって赤みやかぶれを引き起こすことがあります。
例:メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸など

紫外線散乱剤はお肌の上に膜を張ることで紫外線を跳ね返します。
吸収剤に比べると刺激が少なく、敏感肌用や赤ちゃん用の日焼け止めには吸収剤のみを使用しているものが多いようです。
天然成分のため吸収剤と比べるとかぶれにくいといえますが、粉を含むため乾燥を感じやすいなどのデメリットもあります。
例:酸化チタン、酸化亜鉛など


どちらの成分もメリットデメリットはあるので、肌質や使用状況に合わせて選ぶことをお勧めします。

4.日焼け止めの賢い選び方-SPFとPA

日焼け止めを購入するときにまず目に入るのは、「SPF」と「PA」の2つの表示だと思います。
この2つはそれぞれ、先ほど挙げたUV―A波、UV-B波の防止効果を示す指標です。

SPFはUV-B波(黒くなる日焼け、シワ、たるみ)を防ぐ効果指数のことです。
紫外線に当たり始めてからサンバーンを起こすまでの時間を遅らせることができる時間を示します。
個人差はありますが一般的に20分程度紫外線を浴びるとサンバーンを起こすといわれています。
SPF1=20分を基準としており、何も塗っていない状態と比べて20分日焼けするのを遅らせてくれます。
簡単に表すとSPF10=10倍の時間の2時間20分のあいだUV-B波からお肌を守ってくれます。
SPFの値は最大で50まであります。

PAはUV-A波(赤くなる日焼け、シミ、そばかす)を防ぐ効果指数のことです。
サンタンが起きるまでの時間を何倍にできるかを表し、シワやたるみの原因となるA波を防ぎます。
「+」の数で強さが示され、UV―A防止効果が強いほうから++++、+++、++、+となります。


SPFもPAも、やみくもに数値が強いものを使用すればいいわけではありません。
日常生活においてSPA50 PA++++の日焼け止めを常用することはお肌にとって負担を与えることとなりかねません。
海に行くなど長時間紫外線を浴びることが分かっているときは数値の高いものを使用することをお勧めしますが、普段使いであればSPF15~20、PA++程度で充分といえます。

5.日焼け止めを正しく使おう

日焼け止めの効果を正しく得るためには、実は使用量と塗り方がとても重要です。

前述のSPF数値には測定値において使用量の規定があります。
測定は、皮膚1平方㎝あたりに2㎎を塗った状態で行われます。
これはお顔全体で考えると、500円玉大ほどの量が必要ということになります。
これほどの量を日常的に使用できている方は少ないのではないでしょうか。

日焼け止めを塗るときは、まずおでこ、両頬、鼻、あごの5か所に日焼け止めを乗せ、中指と薬指で軽くたたきこむように塗り込みます。
塗り残しやムラを避けるためにも、頬と鼻の日光が当たりやすい部分を中心に2度塗りしましょう。

また、日焼け止めはお肌になじむまでに多少時間がかかるため、外出の30分ほど前に塗ること、2~3時間おきに塗りなおすことも重要です。
とはいっても日焼け止めだけで完全に紫外線を防ぐのは困難なので、状況によってUV効果のあるパウダーを重ねたり、日傘やストールなどのアイテムを併用することも大切です。


紫外線量は、5月から8月にかけてピークを迎えます。
正しい日焼け止めの使い方を知って、「光老化」を防ぎましょう。