大阪市西区新町と神戸六甲道のトータルビューティーサロン「ANDONA」がお送りするブログ

リンパトリートメントとはマッサージと何が違うか

昨今、「アロマトリートメント」や「リンパトリートメント」をやっているお店が数多く営業していますが、リンパトリートメントとはどういった手技かを今回はご説明します。
リンパトリートメントとはリンパ管やリンパ節にもアプローチしたトリートメント方法です。
(マッサージは、あん摩マッサージ指圧師・はり師・灸師に関する法律が定められており、医師以外は専門の資格を持っている人しかできない為、ここでは「トリートメント」という言葉を使わせて頂きます。)

マッサージとは、筋肉の凝りをほぐし、血流アップさせますが、リンパトリートメントとは、リンパ管やリンパ節の中に残ってしまった老廃物を体外に排出させ、身体の代謝を上げ、免疫力をあげていくのが目的です。

  • 浅リンパ管と深リンパ管
  • リンパの滞りが引き起こす未病

リンパ管の中には体内の免疫機能を担うリンパ球がいますが、このリンパ球は常に血流とリンパの流れに乗って全身をパトロールし、必要があると免疫機能に関与して役割を果たします。
リンパの流れは血流に比べ緩慢で、筋肉の収縮や呼吸時の横隔膜の収縮、マッサージなどの外部からの圧によって循環します。
リンパ節はリンパ管の途中に挟まるフィルターの役割をはたし、リンパ節は全身に約600箇所あり、最終的に静脈に注ぎ込まれるまでの間に複数のリンパ節を通過します。
リンパ液を流れる異物(老廃物や疲労物質など)は、そのリンパ節で一旦せき止められるので、放置しておくと蓄積しリンパの流れが滞りやすくなってしまいます。
したがって、肩こりや冷えやむくみで筋肉が凝り固まってしまうとリンパの流れも悪くなってしまいます。

1.浅リンパ管と深リンパ管

リンパ管には静脈と同様に浅(せん)と深(しん)の2種類あり、浅リンパ管は全体の70%を占め、深リンパ管は30%の割合を占めます。
浅リンパ管は皮下静脈と同じ方向に走行し、深リンパ管は筋肉や内臓付近の血管に網目のように取り巻くように伴走しています。
それぞれのリンパ管の中に老廃物が詰まり、流れが悪くなると以下の症状が起こります。

  • 浅リンパ管が滞るとしみ、しわ、たるみ、水いぼ、むくみが起きやすくなります
  • 深リンパ管が滞ると筋肉疲労、だるさ、傷み、腫れ、麻痺、冷え、不眠、内臓機能低下が起きやすくなります

2.リンパの滞りが引き起こす未病

浅リンパ管・深リンパ管の流れが共に滞ってしまうと、身体の外部から侵入してくるウイルスを処理しづらくなり、また体内の老廃物や疲労物質である乳酸などを排出しにくくなるので、上記のような様々な未病を引き起こしてしまいます。
そして未病を放置すると、やがて体内器官の機能が低下し病気へと発展してしまいます。

  • 耳(じ)介(かい)リンパ節→耳鳴り、難聴
  • 顎窩(がくか)リンパ節→二重あご、顔のたるみ
  • 頸部(けいぶ)リンパ節→めまい、眼精疲労
  • 鎖骨下静脈&腋窩(えきか)リンパ節→肩こり、首こり、顔・腕のむくみやたるみ、五十肩
  • 腸骨リンパ節→腰周りの太さ、子宮や卵巣の病気の原因、腸機能の低下
  • 鼠頚(そけい)リンパ節&膝窩(しっか)リンパ節→足全体のむくみ、セルライトの原因、ヒップのたるみ、足の太さ、膝の痛み、足の血管やリンパの腫れ

上記の症状に悩まされている方でマッサージや整体で改善が見られない方は、リンパの流れが滞ってしまっている可能性がございます。
リンパトリートメントのお店でリンパマッサージを受けてみるのが良いかと思われます。
現代社会はPCやスマホによる肩や首こり、運動不足や冷暖房による冷えやむくみに悩まされている方が多いです。
前述のように、リンパ管の流れは筋肉を動かす事で流れるので、定期的なマッサージや運動をすることでしっかりケアをしてきましょう。